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ときわFC TOPチーム 上位リーグ第一節

気がつけば上位リーグの開幕

前期総当たりのリーグ戦を6勝2敗で終了し、現在リーグ3位。この日は上位リーグ開幕戦。0-1の敗戦を喫した因縁の相手、水戸信用金庫との対戦です。

 今節も友人の結婚式や、トレイルランニングの大会出場、引っ越し、免許の講習、仕事、などさまざまな理由でメンバー不足です。2種登録の高校生が4名、おっさんが2名で何とかサブメンバーを埋めましたが、おっさん2人の存在がやや不安です。

対戦相手は因縁の?水戸信用金庫

 水戸信用金庫は、今シーズン今までにない好調ぶり。いったい何があったのか、昨年までの主力メンバーに加えて新加入選手の質が高く、前期日程を終えて首位。

 対するときわFCは前期初戦と、鉾田クラブに負けて2敗の3位。負けられない闘いの火ぶたが切って落とされます。

いざキックオフ!!

 試合前のミーティングでは、おっさん1から「今シーズン立ち上がりの失点を取り返せず苦労した試合が多いので慎重に。」との言葉をよそに、この日のゲームキャプテン額賀(CB)がバックパスをかっさらわれて、わずか1分で失点。ビデオのセットと理解が追い付かず怒りすら覚えないベンチ。

 右サイドバックの浅野花道は、慣れないポジションからか、CBのカバーリングもウイングのサポートもしません。時々行方不明になり、不安定な立ち上がりとなりました。

 その後は、不安定なDFに対して水戸信のパワフルなFW陣が押し込む形で劣勢の時間が過ぎますが、追加の失点を防ぎつつ前半も中盤へ。

 落ち着きを取り戻し、攻撃でクオリティを見せつけるのですが、ゴールが奪えません。左右のウイングからのクロスボール、DFラインの背後への抜けだしなど、チャンスを生み出します。しかし、水戸信の守備ブロックの好守の前に、チャンスを活かしきれないまま、前半は0-1で終了。

ハーフタイム

 ハーフタイムには、中型免許を無事取得した井本颯斗が投入され、逆転を狙います。チームの立ち上げからチームを支える小さな大黒柱。けがからの復帰に時間がかかりましたが、後半が楽しみです。

 しかし、控え選手の平均年齢は約30歳。ベンチに控えるのは、高校1年生2人とおっさん2人。

 しかもおっさんの内訳は、50を迎えて怪我が全く治らないおっさん1と、今シーズン人生で初めて選手証を手にしたおっさん2。

チームに緊張が走ります。

勝負の後半がキックオフ!

 後半の立ち上がり。「できる限り早く追いついて、逆転をねらいたい」とはやる気持ちを見透かされたのか、今シーズン水戸信用金庫に加入した、往年の❓名選手、細田雄平選手にキックオフゴールを食らいます。

 怒りを通り越して笑えます。彼らは、高校時代からそう。

 しかし、まだ残り40分を残しています。ハーフタイムで確認したポイントを共有して攻撃の連携が増す中、中盤の3人に加えて後半からの出場となった井本のパスワークから右サイドの菊池へ。クロスから直接のゴールは奪えませんでしたが、したたかに中央でルーズボールに反応しゴールを奪い、1点差に迫ります。頼れる男。

同点に向けてアクセルを踏むチーム!

 勢いに乗るときわFCは、水戸信の際どいカウンターを受けつつも、ボールを保持してチャンスを作り出します。

 左サイドを抜け出した、今期のチームのアクセルとブレーキを両方踏みっぱなしの大城が、ゴール前の状況をわきまえずに中央に向けてドリブルを仕掛けます。

 そして、突破しきれず嫌になってバックパス。根本(奇しくもおなじ「コウセイ」)は冷静に中央へパス。受けた高校生のアイルは、走りこんで来るMFへ落とし、渾身のミドルシュート!

 しっかり決め切って同点に追いつきます。シュート2本中の2ゴール

 残り時間はどんどんと減っていく中、ペナルティエリア内に侵入するもシュートが枠を捉えず逆転できません。2ゴールのキープレーヤーも足をつって高校生と交代。

 超足速の田中。体力が削れた水戸信のDFラインを切り裂くチャンスはまだ残っているはずです。

 そんな中、ベンチには不安な面持ちのおっさん2人。次、誰か足がつったらどうするかの話し合いに入ります。

逆転できるか?

 井本がサイドバックに入って活性化した右サイドの攻撃。

 逆転を狙って攻め込みます。またしても右サイドからの攻撃。

 オーバーラップした井本が右サイド深くでボールを受けます。2度キックフェイントを入れて相手選手をずらします。

 ボールウォッチャーになった水戸信DFのスキを突くかのようにファーポストに大きなクロスを入れます。

そこに飛び込むのは大城。DFに競り勝ってシュートまでいきたいところでしたが、不発。

 しかしセカンドボールは、その後ろで待っていた根本の足元に。

 「これを決めれば逆転!」

Screenshot

 願いもむなしくシュートはサイドネットへ…

チャンスの裏に潜むピンチが…

 押し込む展開の中でも、水戸信の自慢のパワー系FWがカウンターのチャンスを狙っています。

 DFラインの疲れが出る時間帯。シンプルにラインの背後に配球され、GKと1vs1の状況を作ってしまいます。

 この日のGKは、U-18から参加の高1齋藤。思い切った飛び出しからFWの直前でパンチング。素晴らしいセーブ!!

 と思いきや、相手の頭をパンチ下とのジャッジで何とPK!!

 残り時間を考えると、ここでの失点=敗戦。

 こっそり交代出場したおっさん1は、ここぞとばかりにクレームを入れます。

 が、アシスタントレフリーに「頭にパンチした」と言われてしまい、判定は覆るはずもありません。

PKの行方は??

 水戸信が首位を維持するには、このPKを外すわけにはいきません。

 ときわFCとしても、ここで負けた時点で今季の昇格は消えます。

 運命のPKは、

 齋藤が我慢してポジションを取り続け、正面を狙ったシュートをセーブ!!

 ありがとう齋藤!

 そして逆転を狙い、最後のカウンターアタックを仕掛けます。

 このカウンターでゴールは奪えなかったものの、CKを奪取。

 最後の望みにかけます。

ラストワンプレー

 時間的にもラストプレー。体力が残っていた勢いでボールを拾ってきたおっさん1。誰も蹴ろうとしないCK。

皆の不安をよそに、おっさん1はボールをセットしてキック!

サインはニアサイド。皆がニアに飛び込んできます。

が、ボールはその頭を超えて水戸信GK大平(常磐大高→常磐大)の手に。

 おっさん1いわく、「誰も蹴りに来ないから、仕方なく蹴った」「今日ノーアップで初めてのキックだったから」「大平気を使え」と言い訳のオンパレード。

試合はそのまま終了となりました。

昇格は他力本願に…

 今回不用意な失点、そしてチャンスを決め切れないという、ここ数年の課題がそのまま表れた結果となりました。

 悔しいですが、まだ昇格のチャンスは残ります。勝ち点を積み上げて上位2チームにプレッシャーをかけましょう!

 次節、vs鉾田クラブ。負けられない、いや勝たねばならない一戦です!